ウルトラマラソンが伝えるブータンの厳しい環境状況
ブータンは国を挙げて環境問題に長年取り組んでおり、温室効果ガスの吸収量が排出量を上回るカーボンネガティブを実現しています。
しかし、世界的な気候変動によって、ブータンでは人々の暮らしに影響が広がっています。
先月、国が開いたウルトラマラソンは、世界各国の選手たちに気候変動によって国内で起きている異変を体感してもらう目的で行われました。
このレースを通じて、ブータンの厳しい環境状況を広く知ってもらうことが狙いでした。
気候変動に立ち向かうブータンの戦略と国際連携
ブータンは憲法で国土の6割の森林保護を明記し、環境保全を重視しながら文化や経済の振興に努めています。
しかし、近年の気候変動の影響で国民の生活が脅かされており、温暖化による氷河の融解はたびたび決壊を引き起こしています。
これにより、国がどれだけ頑張っても気候変動の影響は大きく、対策は世界全体で行わなければならないという現実があります。
国連の気候変動対策を議論する会議COP29においても、この問題が重要な焦点となっています。