がん作の可能性を検証する科学調査
高知県立美術館が所蔵する、がん作の可能性が指摘された絵画について、専門家による科学調査が行われました。
この絵画は、20世紀初頭のドイツ人画家ハインリヒ・カンペンドンクの作品で、今後、X線を用いて絵の具の成分の特徴が現れるかどうかが確認される予定です。
これまでの調査では、がん作と判断するには至っていないものの、専門家たちは最終的な結論を今年度中に出す方針です。
絵画の取得背景と今後の展望
高知県立美術館は、この絵画を28年前に名古屋市の画廊から1800万円で購入しましたが、取得時には作品を描いたとされる画家の研究の第一人者が本物であると認めた文書が提供されていたことが明らかになっています。
しかし、その際の価格妥当性については議論されず、美術館は「権威が本物だと言っているのだから間違いなく本物だと考えた」と語り、今後の調査結果に注目が集まっています。