偽作がもたらす混乱と謎
映画はある著名な画家の作品の偽物、つまり、がん作が見つかるところから始まります。
オリジナル以上の魅力を放つがん作に、人々は翻弄されていきます。
隠蔽しようとする関係者。
騒ぎ立てるマスコミ。
一体誰が描いたのか。
その謎に迫る物語です。
真の美に向き合う竜次の挑戦
病に侵され、死期が近いことを知る竜次は、オリジナルの作品の制作に打ち込んでいきます。
自身が思う美に向き合うのです。
倉本さん自身の考えの深さですとか、美的感覚をこうやって見ていくと、わー、すごいな、自分ではそんな発想できないなって思っちゃいますけれども、そうじゃなくて、自分が感じたままでいい、誰と劣っているとか、誰かと違うとか、そういうことではなく、そのままでいいんだよというふうに言われているような気がしました。