フォルクスワーゲンの初の工場閉鎖を巡るストライキ
ドイツの自動車大手、フォルクスワーゲンの従業員が加入する労働組合は創業以来初めてとなる工場の閉鎖などを巡って、会社側と交渉を行ってきましたが、歩み寄りが見られないとして、ドイツ国内でストライキを始めたと明らかにしました。
大規模なストは6年ぶりです。
ドイツ北部ウォルフスブルクにあるフォルクスワーゲンの本社前です。
大勢の従業員たちが集まり、抗議の声を上げています。
組合との対立と今後の影響
フォルクスワーゲンはヨーロッパでの需要の落ち込みや中国のEVメーカーとの激しい競争を理由に、ことし9月以降、創業以来初めてとなる国内工場の閉鎖や、従業員の給与削減などの大規模なコスト削減を行う方針を明らかにし、組合との対立が続いています。
組合側は、今月9日に予定される交渉がまとまらなければ、さらに長時間にわたるストを行う可能性があるとしています。
対立が長期化し、雇用不安が広がれば、景気が一段と冷え込むおそれもあります。