非常戒厳の宣言と国会動向
韓国の尹錫悦大統領が一時、非常戒厳を宣言したことを受け、野党は弾劾訴追案を国会に提出しました。
尹大統領は昨夜、野党が体制の転覆を企てているとして、44年ぶりに非常戒厳を宣言。
これにより、政治活動が一時的に禁止され、国会には戒厳司令部の部隊が展開する事態になりました。
戒厳に反発する人々と衝突が起こり、国会内部への侵入も試みられました。
尹大統領は今朝、非常戒厳が解除されるとともに、野党側は彼を内乱罪で告発する方針を示しています。
弾劾訴追案には野党6党の全議員191人が賛同しており、早ければあさって金曜日にも本会議で採決が行われる見通しです。
弾劾訴追の可能性と政権の行方
野党は弾劾に必要な3分の2の議席数には達していないものの、与党議員からの造反が起これば、弾劾訴追が可決される可能性も高まっています。
尹大統領の今回の非常戒厳宣言は、支持率の低下や身内に対する疑惑が続く中、政権を立て直すための強権的手法と見られていますが、与党からの批判が高まり、彼の政権運営がますます厳しくなっている状況です。