薬価改定の現状とその影響
国民負担の軽減に向けた薬価政策についての議論が進んでいます。
薬価自体は固定されていますが、卸業者と病院や薬局との間での価格は相対的に変化しているため、実態に応じた更新が必要とされています。
これまでの薬価改定は2年に1回でしたが、最近では中間年の対応も強化され、薬価の見直しが進められています。
一方で、薬価改定が創薬イノベーションの促進を阻害するのではないか、医薬品の安定供給に問題を引き起こしているとの指摘もあります。
政府は、令和7年度の薬価改定において、イノベーションの推進や国民皆保険の持続可能性を考慮しながら、適切な対応を検討する方針です。
供給不安の克服と医療費改革の必要性
厚生労働省は、医療用医薬品の供給不安が続く中で、企業への増産の働きかけや体制の整備に補助を行ってきました。
しかし、コロナ禍での影響もあり、供給不安は未だ解消されていない状況です。
今後の政策の進展が期待されますが、薬価改定のみならず、全体的な医療費の抑制に向けた改革が求められるでしょう。