シリア内戦の発端と激化
13年前から続くシリアの内戦が大きな転換点を迎えました。
内戦のきっかけとなったのは、2011年中東各地に広がった民主化運動、アラブの春が波及する形で、シリアでも民主化を求めるデモが起きましたが、アサド政権はこれを武力で弾圧し、反政府勢力との戦闘となり激しい内戦に発展しました。
内戦が激化する中、過激派組織IS(イスラミックステート)が急速に勢力を伸ばし、少数民族クルド人勢力もアメリカの支援を受けて独自の戦いを展開し、内戦は泥沼化しました。
人道危機は深刻化し、国連によると今も680万人が国外避難を、720万人が国内での避難生活を余儀なくされています。
アサド政権の危機と国際的影響
現在、シリアではアサド政権が危機的状況にあり、反政府勢力の攻勢が続く中で、周辺国も状況を注視しています。
未だ解決の見込みが立たないシリアの状況は、国際社会に多大な影響を及ぼし、シリア難民の受け入れに関する地域の安定を脅かしています。