ヘルプマークの導入と現状
手紙が寄せられました。
こちらなんですけれども、手紙には、ヘルプマークユーザーです。
混んでいる電車やバスの中、駅の待合室などで、気付いてくれた人がほとんどいませんと記されていました。
このヘルプマークとはこちらです。
外見では分かりにくい病気や障害などがあり、援助や配慮が必要な人たちが周囲に知らせられるようにと、東京都が作ったものなんです。
その後、全国に利用者が広がっています。
しかし取り組みが始まってから12年がたった今も、課題があるようです。
ニュースポストに手紙を寄せてくれた、山梨県都留市に住む三枝なつみさんです。
23歳のときに統合失調症と診断され、家族と暮らしながら今も通院生活を続けています。
精神が不安定になるだけではなく、薬の影響もあり、体が極端に疲れやすいという三枝さん。
家事を長くできず、たびたび横にならないといけないほど、疲弊します。
支援の必要性と具体的な利用方法
外見では分からなくても、支援や配慮が必要な人がいるということを、一人でも多くの人に知ってほしいと思っています。
ヘルプマークは、自治体の窓口などで受け取ることができます。
事例として、三枝さんが利用していましたカード式のヘルプカードです。
カードに手助けをしてほしいことや持病の情報などを書き込むことができます。
個人情報が書いてあることもあるため、必ず許可を取ってから見てほしいとしています。
これまであまり意識していなかったという方も、このマークを見かけたら、ぜひ気持ちを寄せて、行動をしてください。