革新軽水炉と新規制の必要性
原子力規制庁は、新たな規制が必要になるかどうかを検討するため、政府が開発と建設を推進する次世代型の原子炉の一つ、革新軽水炉について、メーカーなどと意見を交わす初めての会合を開きました。
革新軽水炉は現在の原子炉をベースに安全対策などの技術を改良するもので、政府が原発の最大限の活用に向けて開発と建設を推進する次世代型の原子炉に位置づけられています。
これに対し、電力会社やメーカーからは、開発を進めやすくするためにどのような規制が必要になるのかあらかじめ示してほしいという要望が出されています。
新たな基準設定の検討
今回の会合では、安全対策が強化されることを踏まえ、原子炉から離れた場所に設置することが義務づけられている予備の制御室を備えたテロ対策施設を同じ建物に設置することが認められるかどうかや、原子炉から溶け落ちた核燃料デブリを受け止める設備についてどのような基準を設けるかといった論点が示されました。
原子力規制庁は、約1年をかけて設計の考え方などについて詳細に確認したうえで、原子力規制委員会に報告し、新たな規制が必要になるかどうかを検討することにしています。