高額療養費制度の現状と年収区分
医療費が高額になった患者の自己負担を一定額に抑える高額療養費制度の見直しを巡り、厚生労働省が平均的な年収の区分で上限額を今より10パーセント前後引き上げる案を検討していることが分かりました。
高額療養費制度は年齢や年収に応じて毎月の医療費の自己負担に上限額を設けているもので、今は平均的な年収区分であるおよそ370万円から770万円は8万100円程度、およそ1160万円以上は25万2600円程度などとなっています。
引き上げ案の詳細と今後の方針
具体的には物価上昇率のほか、平均給与や世帯収入の伸び率を踏まえ、7.5パーセントか10パーセントもしくは12.5パーセント引き上げるとしています。
厚生労働省は与党などとの協議も踏まえ年内にも具体的な引き上げ額を決めたい考えです。