中国残留邦人の帰国とその後の課題
戦前、中国の東北地区などに開拓団として移り住んだ中国残留邦人についてお伝えします。
戦後30年ほど経ってから本格的な帰国事業が始まり、約6700人が帰国しました。
しかし、帰国後に病気がちになり、周囲に馴染めず、親を見つけられない方も多くいます。
特に、高齢になって介護施設を利用する際、言葉の壁が問題視されています。
厚生労働省によると、中国残留邦人が介護施設を利用する際の実態を把握するのは難しく、多くの人が利用せずにいる状況が highlightedしています。
この状況を改善するため、10年前から中国語の対応が可能な介護事業所一覧を公表し、自治体を通じて周知を呼びかけてきました。
支援体制の強化と今後の展望
このように、中国残留邦人に対する支援が進められていますが、地域によっては中国語対応の介護施設が少ないなどの課題もあります。
専門家は、残留邦人が介護保険制度を理解するのが難しいことも問題視し、国や行政によるさらに具体的な周知・啓発が必要であると指摘しています。
すべての残留邦人が尊厳のある生活を送れるよう、支援体制の強化が求められていると言えるでしょう。