陸軍参謀総長逮捕と捜査の進展
韓国のユン・ソンニョル大統領による非常戒厳を巡る捜査で、検察は、陸軍参謀総長を新たに逮捕して捜査を加速させています。
一方、ユン大統領はこれまで出頭要請に応じず、捜査当局に対じする構図になっています。
韓国の検察は、非常戒厳を巡って捜査を進めていて、パク・アンス陸軍参謀総長を逮捕しました。
パク氏は、非常戒厳が出された当時、戒厳司令官を務め、一切の政治活動の禁止などを盛り込んだ布告令を出していました。
検察はこれまでに、ユン・ソンニョル大統領に戒厳を進言したとされるキム・ヨンヒョン前国防相や、国会への軍投入などに関与した軍の司令官3人を逮捕しています。
ユン大統領の弁護団結成と今後の方針
一方で、ユン大統領は捜査と弾劾裁判でそれぞれ別の弁護団を作って対応する見通しです。
弁護団の結成に関わる弁護士は、きのう、ユン大統領が憲法裁判所の審理に出席して、直接意見を述べる方針だと明らかにしました。
また、捜査と弾劾裁判に同時に対応していくには調整が必要だという考えを示し、捜査機関への対応を含めた今後の方針を、数日以内に明らかにするとしています。