帯状疱疹ワクチンの定期接種について
水ぶくれや痛みを伴う帯状疱疹のワクチンについて、厚生労働省の部会は来年4月1日から定期接種とする方針を決めました。
この定期接種は特にリスクが高くなる高齢者、すなわち65歳になった人に公費で接種費用を補助するものです。
66歳以上の人々は、70歳、75歳など5年きざみの年齢になったときに定期接種を受けられる経過措置が設けられています。
また、免疫不全で重症化リスクのある60歳から64歳の人も対象となります。
帯状疱疹は体の神経に沿って痛みを伴う赤い斑点や水ぶくれが帯状に現れる病気で、通常は加齢やストレス、免疫の低下などが原因で再発します。
過去に水ぼうそうにかかった経験を有する人は多く、成人の90%以上が体内にこのウイルスを持っているといわれています。
ワクチンの種類と効果
ワクチンには2種類があり、1回接種の生ワクチンと2回接種の不活化ワクチンがあります。
生ワクチンは5年ほどで効果が弱まりますが、不活化ワクチンは10年たっても高い効果が持続します。
今後、帯状疱疹ワクチンの定期接種が実施されることで、多くの人々がこの病気のリスクを低減できることを期待されています。