児童福祉司の増員計画と相談件数の増加
児童虐待の相談対応件数が年々増加する中、こども家庭庁は児童相談所で子どもの一時保護などにあたる児童福祉司を令和8年度までの2年間で900人余り増員し体制強化を図る方針であることが分かりました。
児童福祉司は児童相談所で虐待に関する相談に対応し、子どもの一時保護や自治体や家庭との調整などを行います。
児童相談所が対応した虐待の相談件数は令和4年度は21万4800件余りと増加が続いていることなどを受けて、こども家庭庁は児童福祉司を令和8年度末までの2年間に910人程度増員し、今年度より1割余り多い7390人にする計画を新たにまとめたことが分かりました。
ICT活用と人材確保に向けた取り組み
こうしたことから、こども家庭庁は人員を増やすとともにICTを活用した事務作業の負担軽減や、職員が悩みなどを相談できる体制を構築するなど人材確保や定着に向けた取り組みを進め虐待対応の体制を強化していく方針です。