インサイダー取引の疑いとその影響
東京証券取引所の元社員とその父親がインサイダー取引を行った疑いで東京地検特捜部に刑事告発された事件で、元社員の父親が息子に協力させおよそ400万円の利益を得たとみられることが分かりました。
証券取引等監視委員会はきのう、東京証券取引所の細道慶斗元社員を業務で知った未公開情報を父親に伝えた疑いで、また元社員の父親をその情報をもとに株をおよそ1700万円分を不正に買い付けた疑いで東京地検特捜部にそれぞれ刑事告発しました。
関係者の証言と今後の捜査の見通し
その後の関係者への取材で父親が息子である元社員に依頼し不正な取り引きに協力させていたことが分かりました。
元社員は利益を得ていませんが、父親は不正な取り引きでおよそ400万円の利益を得たとみられています。
関係者によりますと二人は不正な取引を認めているということで特捜部は在宅起訴も視野に立件を検討しているものとみられます。