元理事長の逮捕と背任疑惑の概要
東京女子医科大学の元理事長が逮捕されました。
キャンパスの施設の建設を巡り、多額の損失を大学に与えた背任の疑いです。
大学の経営再建を推し進めた一方、元理事長に権限が集中して、一強体制とも指摘された状況で、不透明な資金の流れがあったと見られています。
逮捕されたのは、去年の夏まで大学のトップを務めていた人物でした。
東京女子医科大学の元理事長、岩本絹子容疑者。
新宿区にあるキャンパスの施設の建設を巡り、大学の非常勤職員の肩書を持つ1級建築士の口座に、実態のないアドバイザー業務への報酬として、大学から資金を振り込ませ、大学に1億1700万円の損害を与えた疑いが持たれています。
警視庁の調査と今後の方針
警視庁は、大学トップが関わった資金の流れの全容解明を進めるとともに、建築士や現金の還流に関わったと見られる大学の元職員についても、任意で調べる方針です。