企業の採用意欲とスケジュールの早期化
ことしも学生優位の売手市場が続く見通しです。
リクルートが4200社余りを対象に、来年春の採用数などを聞いたところ、採用数が前の年より増えると答えた企業は13.2%、変わらないは50.1%、減るは5.4%でした。
増えるが減るを7.8ポイント上回り、特に大企業を中心に、採用意欲は依然高くなっています。
また、マイナビが1600社余りに行った調査では、採用スケジュールを前の年より早めるという企業が42%と、採用活動の早期化が一層進む見通しです。
初任給引き上げ競争と中小企業の現状
これは大手商社などと比べても高い水準です。
ほかにもユニクロを運営するファーストリテイリングは、この春入社する新入社員の初任給を、30万円から33万円に引き上げます。
柳井会長兼社長は、グローバル水準の組織に変革するためとしています。
ほかにこうした金融機関も、大卒の初任給を30万円に引き上げる方針で、まさに引き上げ競争の様相になってきていますが、そうなると、厳しくなるのが中小企業です。
インターンシップを受け入れたり、福利厚生を充実させるといった工夫をしているところもありますが、このような努力がさらに必要になるかもしれません。