ロサンゼルス周辺の山火事の現状と被害状況
アメリカ・ロサンゼルス周辺で続く山火事は発生から1週間となりました。
現地では新たに災害復興センターが開設され、生活再建に向けた動きが進む一方で、15日には再び風が強まることから、当局は最高レベルの警戒を呼びかけています。
アメリカ西部ロサンゼルス周辺で続く山火事は今月7日の発生から14日で1週間となりました。
地元当局の発表によりますと、これまでに25人が死亡し、今も8万8000人が避難の指示の対象になっています。
現在は5000棟以上の建物が被害を受けた海沿いのパリセーズ地区や内陸で住宅が密集し、7000棟以上の建物が被害を受けたイートン地区のほか、新たに発生したものも含めて4つの地区で消火活動が行われていて、延焼が続いています。
再び強風警戒と日本政府の支援発表
一方でアメリカ国立気象局はロサンゼルス近郊では15日の未明から午後にかけて再び風が強まる予報で、特に危険な状況になるとしています。
このため地元当局では強い風による大規模な延焼などのリスクが高まっているとして最高レベルの警戒を呼びかけています。
こうした中、日本政府はアメリカの赤十字を通じて200万ドル、日本円にして3億1000万円余りの支援を行うことを決めました。
安全な避難場所や食料の提供のほか、被災者への精神的なサポートなど現地のニーズを踏まえた支援に役立ててもらいたい考えで、今年度の無償資金協力の予算から支出するとしています。