基礎的財政収支の試算見直し
基礎的財政収支について、これまで示してきた新年度・2025年度の黒字化から一転し、赤字が続く試算をまとめることが分かりました。
今年度の補正予算が大きな規模となったことが要因で、財政健全化に向けた姿勢が、改めて問われそうです。
基礎的財政収支は、政策に充てる経費を税収などでどれだけ賄えるかを示す指標で、政府は財政健全化に向けて、新年度に黒字化する目標を掲げています。
新年度については、国と地方合わせて8000億円程度になる試算を去年7月に示していました。
しかし、関係者によりますと、新たな試算では黒字から一転して赤字になる見通しで、政府は今週にも開かれる経済財政諮問会議でこの試算を示す方針です。
財政健全化の先送りとその影響
基礎的財政収支の黒字化の実現がさらに先送りとなる形で、今後、金利の引き上げに伴う国債の利払い費の増加も避けられない中、財政健全化に向けた姿勢が改めて問われそうです。