元行員による巧妙な盗みの手口
三菱UFJ銀行の貸金庫の窃盗事件が明らかになりました。
逮捕された元行員は、4年以上前から貸金庫からの盗みを繰り返していたとされ、その手口が詳細に判明しています。
元行員の今村由香理容疑者は、昨年9月に練馬支店に勤務していた際、顧客2人の貸金庫から金塊約20キロ、2億6000万円相当を盗んだ疑いが持たれています。
警視庁によれば、盗みの理由として、異動に伴い他の人の金庫から盗んだ現金を補填する必要があったと供述しています。
今村容疑者は、盗む前に金庫内の状態をスマートフォンで撮影し、盗んだ後はその通りに戻す工夫をしていたと見られています。
事件の影響と銀行の対応
このようにして元行員は、知られることなく顧客の金品を盗み出し、最終的な被害額は17億円以上に上るとされています。
事件を受けて、三菱UFJ銀行は、頭取の報酬を減額するなど、関係する役員の処分を発表しました。
また、防犯対策として貸金庫内に防犯カメラの設置を検討しています。