再審決定の背景と証拠の再検討
39年前、福井市で女子中学生が殺害された事件で殺人の罪で服役した59歳の男性の再審・やり直しの裁判について、名古屋高等裁判所金沢支部は去年10月、再審を認める決定を出しました。
この決定では、有罪の決め手とされた目撃証言について新たに検察から開示された証拠などを踏まえ、捜査機関が関係者に誘導などの不当な働きかけを行って証言が形成された疑いが払拭できず、信用できないなどと判断されました。
検察と弁護団の協議と今後の展開
再審に向けての裁判所と弁護団、検察による協議では、検察は有罪の主張を維持する方針を確認しましたが、新たな証拠を提出しない考えを示しており、弁護団はその矛盾を指摘しています。
このような展開は、再審がどのように進むのか注目されるところです。