震災を知らない世代の葛藤
明日で 阪神・淡路大震災から30年。
実際に経験した世代が 少なくなる中、次の世代が動きだしています。
震災を知らないという負い目を 感じながら教訓を受け継ごうと もがく若者たちを追いました。
今日から兵庫県芦屋市の ケーブルテレビで放送されている特別番組 つなぐ、伝える。
作ったのは震災を知らない大学生たちです。
話し合いが始まったのは去年6月、集まったのは神戸市東灘区にある甲南女子大学の2年生から4年生10人ほどです。
全員、震災後に生まれました。
2年生の中上朱莉さんは、神戸市からは離れた瀬戸内海の離島出身で、これまで震災について深く考えたことはありませんでした。
あの日何が起きたのか、中上さんたちは震災を経験した世代から話を聞くことにしました。
次世代への教訓の伝承
米津さんの話や珠洲市での経験によって中上さんは震災を身近に感じるようになりました。
そして先月、番組をどうまとめるのか話し合いが始まりました。
震災を知らない世代でも次の世代へつなぐことができる。
伝えようとする気持ちこそが何より大切だと気付いたのです。
そして、おとといついに番組が完成しました。
震災から30年。
番組で訴えたのは経験した世代の教訓をつなぐ、伝えるため自分自身が役割を果たしていくということです。