震災と戦った井上雅文さんの奮闘
井上雅文さんは神戸市消防局のレスキュー隊員として、震災時に人命救助に尽力していました。
兵庫県で発生した阪神淡路大震災の際、彼は家族の無事を確認後、すぐさま職場に向かい、1週間帰らぬ日々を過ごしました。
地震直後、神戸市内では50件以上の火災が発生し、消火活動は大規模な断水により困難を極めました。
雅文さんはヘリコプターから被害状況を観察し、救助のための任務に身を投じていました。
彼の心の中には、人々を助けられないもどかしさがあったといいます。
そんな中、彼は山中で負傷した人からの要請を受け、命懸けで救助活動を行いました。
家族から受け継がれる消防士の志
雅文さんの娘、奈緒さんも父と同じ消防士の道を選び、現在は神戸市消防局で活躍しています。
彼女は父の信念を胸に、救助を待つ人のために尽力することを誓っています。
さらに、妹の依理さんも消防士として地域で働いており、家族全体が災害救助活動に対する思いを継承しています。
こうした経験を踏まえ、神戸市消防局では、震災から学び、より強固な防災対策を講じるための取り組みが進められています。