震災の記憶と消防士の誇り
阪神・淡路大震災で活動した父の背中を追い、消防士になった女性がいます。
夢の原点はあの日 仕事へと出ていった父の後ろ姿でした。
神戸の街が一面火の海になったあの日、震災による火災は293件、7000余りの家屋が全焼しました。
あちこちで上がる火の手に懸命に立ち向かった消防隊員。
余震が続く中、倒れた家屋の隙間で命懸けで救助に徹しました。
父との思い出と決意
神戸の垂水消防署で働く山本奈緒さん(37歳)は、30年前に被災地で活動していた父の背中を追って消防士になりました。
神戸市の西に隣接する稲美町にある実家の一角には、父との思い出が大事に飾ってあります。