アウシュビッツ強制収容所とその歴史
第2次世界大戦中、ナチス・ドイツがユダヤ人を中心におよそ110万人を虐殺したアウシュビッツ強制収容所。
解放から80年となりました。
ヨーロッパで排他的な主張を掲げる極右政党や右派政党が勢力を拡大する中、収容所の生存者は、寛容さと対話の重要性を訴えています。
人々が向かう先にあるのは。
死の壁と呼ばれる、収容者が銃で処刑された場所です。
生存者の声と問いかけ
解放から80年となった、アウシュビッツ強制収容所の跡地から、田中記者に伝えてもらいます。
今見えている建物は、まさに当時、ナチス・ドイツが強制収容所に連行したユダヤ人などを収容した小屋です。
アウシュビッツは差別や暴力が行きつく最も残虐な結末を、今に伝える負の遺産です。
今、アウシュビッツから生き延びた人たちは、ヨーロッパで排他的な主張を掲げる極右や右派政党がより過激化すれば、特定の人種や宗教への差別につながりかねないと不安を感じています。
生存者の一人は、忘れさせないために語り続ける必要がある。
不正義や差別を目撃したら沈黙してはいけないと訴えていました。
他者への寛容さ、そして対立を対話で乗り越える重要性を忘れてはならないと感じます。