危険な装備と訓練中の死亡事例
伏龍の訓練中に多くの隊員が死亡した原因は、急ごしらえで作った潜水器や安全性に問題のある装備にあります。
伏龍は潜水時間を延ばすため、吐いた息から炭酸ガスを除去する清浄缶を装着していましたが、この中身であるカセイソーダが海水に溶けると劇物となり、吸い込んだ隊員が死亡する事例が多発しました。
実際に、海水をかけるとカセイソーダがすぐに溶け温度が約50度に達し、強いアルカリ性を示すことが確認されました。
命を懸けた訓練の実態とその教訓
さらに訓練は命を懸けたものであり、装備の安全性や作戦の実効性も検証されないまま続けられました。
若者たちの命は軽く扱われ、公式な記録も残されず、戦争の狂気の一端が垣間見えます。
こうした悲劇を繰り返さないためにも、私たちは鈴木さんの貴重な証言を伝えていく必要があります。