ミャンマーのクーデターとそれに続く戦闘の現状
ミャンマーで軍がクーデターを起こしてから4年が経過しました。
軍は前の年に行われた総選挙で不正があったとし、クーデターを引き起こし、国家顧問を務めていたアウン・サン・スー・チー氏など、民主派の政治指導者を次々に拘束しました。
その後、クーデターに反対する民主派勢力の一部は武装化し、これに国境地域などを基盤とする複数の少数民族の武装勢力が加わり、軍との激しい戦闘が続いています。
民主派勢力側は国土のおよそ6割を掌握したと主張していますが、軍は首都ネピドーや最大都市ヤンゴンとその周辺など、統治している地域は限られており、劣勢も伝えられています。
子どもたちへの影響と支援活動
このため軍は国境地域を中心に空爆などを強化していますが、攻撃が激しさを増すにつれて、戦闘に巻き込まれたり、肉親を失ったりして心に深い傷を負う子どもたちが増えています。
国境を越えてタイに避難する子どもたちを支援する取り組みが進められ、アートを通じて傷ついた心を癒そうとする活動が行われています。
このような背景の中、ミャンマーでの情勢は依然として深刻であり、国際的な関心や支援が求められています。