道路陥没現場での救助作業の進捗
埼玉県八潮市の道路陥没は、発生から5日目となりました。
安否が分からない男性を救助するために、穴に重機を入れるためのスロープの工事がきょう、完了しました。
コンクリート製の大型の管を取り除く必要があり、本格的な捜索にはまだ時間がかかる見通しです。
きょう昼ごろの現場では、白いコンクリートの管をショベルカーが取り除いていました。
スロープは完成しましたが、スロープの先を塞ぐようにあるコンクリート製の構造物が課題です。
ボックスカルバートは、雨水などを通すために地中に埋設されたコンクリート製の大型の管であり、穴の外に運び出すのが容易ではありません。
道路陥没では、深さが15メートルほどの穴ができ、底から8メートルほどまで土砂やアスファルトなどのがれき、そしてボックスカルバートが積み重なっていると見られています。
光回線の復旧状況と県の節水要請
一方、現場周辺では光回線を利用したインターネットや固定電話などが利用できなくなっている地域があり、NTT東日本が相談窓口を開設しました。
光回線は、午後1時までにおよそ1300回線のうち、およそ800回線が復旧し、残りも順次復旧するということです。
固定電話は復旧の見通しが立っていません。
あす、八潮市では雨が降る予報です。
雨の一部が下水道管に流れて、水の量が増えるおそれがあるため、埼玉県の大野知事は、さらなる節水を求めました。