みちびきの打ち上げと運用状況
スマートフォンなどの位置情報の精度を高める日本版GPS衛星みちびきがきのう午後、鹿児島県の種子島宇宙センターからH3ロケット5号機で打ち上げられました。
衛星は予定の軌道に投入され、打ち上げは成功しました。
今回搭載されていたのは、位置を特定する機能を持つ日本版GPS衛星みちびきです。
現在は日本付近の上空で4機体制で運用されており、スマートフォンなどの位置情報の精度を高めるために使われているほか、電波が通じない場所での緊急地震速報の配信などにも役立てられています。
今後の計画と宇宙ごみの監視
政府は、今回を含む3機を新たに打ち上げ、7機体制に拡充する計画で、実現すれば海外の衛星に依存せず、日本の衛星だけで位置情報を提供することが可能になります。
また、今回打ち上げられたみちびきには、アメリカ軍のセンサーも搭載されており、スペースデブリ、いわゆる宇宙ごみの監視などに役立てようとしています。