春香さんの闘病と絵本制作
坂野春香さんは、脳腫瘍と闘いながらも、絵本を通して自らの思いを伝えようとしました。
彼女は11歳のときに脳腫瘍を発症し、以降は体が思うように動かせなくなっていきましたが、絵を描くことが大好きで、漫画家になる夢を持っていました。
17歳の時に手術を受けることになり、絵を描けなくなるリスクを背負ってでも長く生きたいと選択しました。
手術後は後遺症に苦しむ中、動く左手だけで絵本を描き始め、主人公の物語を通じて自己成長を描きました。
「×くん」に込められたメッセージ
春香さんの描いた絵本「×くん」は、亡くなる1カ月前に完成したもので、彼女の闘病生活や在り方が色濃く反映されています。
この作品は、多くの人々に生きる意味を考え直させ、批判ではなく理解をもって受け入れられています。
春香さんのメッセージは、彼女の生活や闘病を通じて、「ありのままの自分でいい」という重要な価値観を伝え続け、多くの読者に心に響く教訓を残しています。