トランプ大統領の移民政策とニューヨークのシェルター
アメリカのトランプ大統領が不法移民対策を強化する中、ニューヨークでホテルを改装して移民を受け入れてきたシェルターが閉鎖されることが決まりました。
ニューヨークは正式な滞在資格のない移民にも寛大な政策で知られ、マンハッタンの中心部にあるルーズベルトホテルは2年前にシェルターに改装され南米などからの移民を受け入れてきました。
このホテルについて不法移民対策の強化を掲げるトランプ大統領は選挙期間中から移民が高級ホテルを占拠しているなどと繰り返し批判の標的にしていました。
市長の決定とトランプ政権との関係
こうした中、ニューヨークのアダムズ市長は24日、このシェルターを数か月以内に閉鎖すると発表しました。
ニューヨークにはかつては平均で毎週4000人の移民が到着していたということですが、今は350人ほどに減っているということです。
シェルターに滞在している移民はけさ館内放送で閉鎖されることを知らされたと話していました。
民主党のアダムズ市長はトランプ政権の不法移民対策に協力的な姿勢を取り始めていて、この背景について収賄事件での市長に対する起訴を取り下げるようトランプ政権が連邦検察に指示したことを受けたものではないかという批判の声も上がっています。