曽野綾子さんの文学的業績
小説、神の汚れた手やエッセー集、誰のために愛するかなどの作品で知られる作家の曽野綾子さんが先月28日、老衰のため亡くなりました。
93歳でした。
曽野綾子さんは東京出身で大学卒業後の1954年、芥川賞の候補になった遠来の客たちで作家としてデビューしました。
その後、神の汚れた手や天上の青など人間の欲望と良心をテーマにした作品を数多く発表しています。
軽妙な文体のエッセーも人気で1970年に発表した誰のために愛するかは200万部を超えるベストセラーになったほか、近年は老いの才覚など老いと向き合った作品も手がけていました。
福祉活動と受賞歴
途上国での福祉活動などにも力を尽くし、1995年から2005年まで日本財団の会長を務めました。
こうした功績から2003年に文化功労者に選ばれ、2012年には菊池寛賞を受賞しています。
関係者によりますと曽野さんは先月28日、都内の病院で老衰のため亡くなったということです。
93歳でした。