就職氷河期世代の現状と介護の影響
政府は2019年から就職氷河期世代向けの支援策を進めており、正規雇用者の増加など、一定の成果を上げてきました。
現在、40代から50代前半になった氷河期世代が親の介護を担ういわゆるビジネスケアラーとなる可能性が高まっていることが懸念されています。
今後10年間で約200万人に達するとの予想もあり、この世代は若いころの非正規雇用経験が影響し、賃金が低く貯蓄も不十分な状況です。
介護による離職や収入減が深刻な課題となる恐れがあります。
今後の支援策とリスキリングの必要性
そのため、これまでの就労支援に加え、仕事と介護の両立支援を中核的な取り組みとして新たに位置づける必要があると考えられます。
また、正規雇用者への転職やキャリアアップ支援にも重点を置き、就職氷河期世代へのリスキリングを強化すべきです。
政府は実態調査を行い、施策の充実を図ることが重要です。