震災からの再建と再び襲い来る火災
東日本大震災から14年が経過し、再建された地域でも新たな災害が発生しています。
特に、岩手県大船渡市では最近、大規模な山林火災が発生し、震災で再建した住宅を再び失った人々がいます。
具体的に、住宅の全壊被害が最も多かった地区に住んでいた袖野雄さんは、家を7年前に建てた際、震災で失った地域に新たに居を構えた旨を語っています。
彼の家族は東日本大震災の津波で全壊したアパートから、この地に戻ってきたのですが、今回の火災によりまたしても自宅を失う結末となりました。
このように、二重災害に直面する中、袖野さんは思い出を記録した写真も失い、家庭の歴史がまた一つ奪われてしまった。
地域産業への影響と今後の課題
火の手は、被害を受けた地域の産業にも影響を及ぼし、生活基盤が再び脅かされています。
特に、あわびの陸上養殖を行っていた古川季宏さんのように、震災でも被害を受け再起を目指していた農業者が、新たな火災によってその努力がまたも無に帰す危機に立たされています。
地域の再建とともに、労働力と住民の思い出の大切さが問われている現状の中、どう支えていくかが今後の課題です。