事故の概要と裁判の開始
北海道知床半島沖で観光船が沈没して、26人が死亡・行方不明になった事故で、乗客の家族などが運航会社や社長に対し、およそ15億円の損害賠償を求めている裁判が始まりました。
事故からまもなく3年。
裁判のあと、家族など、原告側が記者会見を開いて、胸の内を語りました。
原告側と被告側の主張
裁判で原告側は、国の運輸安全委員会の事故の報告書を踏まえ、悪天候が予想されていたにもかかわらず、船を出航させたことなどが過失に当たると主張。
これに対し被告側は、会社に一定の賠償責任があることは認めた一方で、社長が運航を中止する指示を出さなかったことは過失と評価されるものではないとして、出航の判断の是非などを争う姿勢を示しました。