震災当日の影響と電力復旧の必要性
30年前の阪神・淡路大震災では、電気、ガス、水道など生活に欠かせないインフラも大きな被害を受けました。
地震により神戸の街は暗闇に包まれ、懐中電灯の明かりを頼りにした診察が行われる中、約260万軒が停電しました。
停電が応急復旧するまでわずか7日。
その裏には、電気の復旧に命をかけた人たちの知られざる物語が存在します。
復旧作業の実情と成功の要因
関西電力送配電の大谷一史さんは、当時の状況を振り返り、若手社員として真っ先に現場に向かったと語ります。
電柱の損傷は1万1000本余りに及び、昼夜を問わず延べ3万8000人が復旧作業にあたりました。
この必死の復旧作業は地上に限らず、地下送電線の確認作業も行われました。
結果として、地中送電線の損傷はほとんど無く、今回の震災を乗り越えて今も現役で活躍しているケーブルもあるそうです。