国連安保理が戦闘終結決議を採択
ロシアによるウクライナ侵攻から3年がたちましたが、国連安全保障理事会は戦闘終結を求める決議案を初めて採択しました。
国連安保理は24日ウクライナ侵攻3年に合わせ、アメリカが提案した決議案を採択しました。
戦闘の早期終結を求める一方でロシアへの非難は明記されておらず、ロシアを含む10か国がこれに賛成しましたが、イギリス、フランスなど5か国は棄権しました。
侵攻の開始後、安保理で戦闘終結を求める決議案が採択されるのは初めてです。
また、これに先立ち国連総会ではウクライナとヨーロッパ諸国が主導してウクライナの領土保全などを盛り込んだ決議案が採択されましたが、アメリカはロシアなどとともに反対票を投じました。
帰還兵の増加と社会復帰の課題
ウクライナに侵攻したロシアでは負傷するなどして国に戻る帰還兵が増え続けていて、その社会復帰が大きな課題となっています。
ウクライナ侵攻開始から3年、ロシア軍の死傷者は50万人規模ともいわれ、負傷するなどして国に戻る帰還兵が増え続けています。
プーチン大統領は侵攻に参加した兵士を英雄と称し、政府や国営企業などで要職に登用する姿勢を強調しています。
政権主導で帰還兵の雇用を促進し、彼らの不満が広がらないようにするねらいがうかがえます。