アメリカの哀悼と批判
イランのライシ大統領がヘリコプターの墜落事故で死亡したことについて、アメリカ政府は哀悼の意を表明しつつも、ライシ大統領にはテロリストを支援していた責任があると批判しました。
アメリカのカービー大統領補佐官は20日、イランのライシ大統領が死亡したことについて哀悼の意を表明するのは一般的な習慣だと説明したうえで、大統領にはテロリストを支援した責任がある、その手は血に染まっていたと批判しました。
ライシ大統領の葬儀に代表を派遣するかについては、現時点でコメントはないとしています。
イラン国内外の追悼と今後の見通し
安全保障理事会で一分間の黙とうがささげられました。
また、イラン国内でも追悼の動きが見られました。
最高指導者のハメネイ師は大統領を含む犠牲者のために五日間国を挙げて喪に服することを発表し、墜落現場に近い北西部の町タブリーズでは葬儀を準備する人々の姿もありました。
イランではライシ大統領の死を受け、大統領代行を務めるモフベル氏がこれまでの保守強硬路線を継承すると考えを表明しています。
国営メディアは新たな大統領を選ぶ選挙が来月28日に行われる見通しだと伝えていて、その後も反米の強硬路線は継続するとみられます。