春闘における賃上げの状況
こんばんは。
ニュース7です。
物価が高騰する中で、賃上げの流れは定着するんでしょうか。
ことしの春闘は、きょうが集中回答日です。
こちらは春闘で妥結した賃上げ率の過去20年の推移です。
2004年から2022年まで1%台から2パーセント台で推移してきましたが、おととしは3.6%、そして去年は33年ぶりに5%を超えました。
そしてことし、大手では、満額を含む高い水準の回答が相次いでいます。
労働組合の事務所から最新の情報を中継でお伝えします。
満額、満額、そして満額の文字。
こちらの赤い数字は、満額以上、つまり組合が要求した以上の回答を得たことを示しています。
きょうまでに大手を中心に、49社が回答。
満額、または満額以上が多く来ているということなんです。
こちらには繊維、流通、サービス業など、2000を超える組合が加盟しています。
今も続々と回答が届いているんです。
物価高騰と今後の課題
大手自動車メーカーでは、トヨタ自動車は賃上げとボーナスの要求について、総額を満額回答しました。
満額回答は5年連続です。
食品・飲料メーカーでは、およそ6%から7%の賃上げで、妥結や合意しています。
一方で、物価の高騰が続いて、働く人の実質賃金は3年連続のマイナスで、物価の上昇に賃金が追いついていない状況です。
また、業種によっては、大幅な賃上げを続けるのは簡単ではないという声も出ています。
今後の焦点となるのが、これから労使交渉が本格化する中小企業に高い水準の賃上げが波及するかどうかです。