被害者遺族の意見陳述と再審の結審予測
58年前静岡県で一家4人が殺害された、いわゆる袴田事件の再審=やり直しの裁判はきょう検察側の求刑を迎えます。
再び死刑を求刑するのかが注目されます。
午前中の審議では書面による被害者遺族の意見陳述が行われました。
検察が代読した内容には『4人の尊い命を奪われた被害者がいることを忘れないでほしい』という切実な言葉が含まれていました。
15回目を迎えた再審公判はきょうで結審する見通しです。
袴田巖さんの無実主張と今後の注目点
1966年、静岡県の旧清水市で一家4人を殺害したとして死刑が確定した袴田巖さんは、判決確定後も無実を訴え続け、去年、東京高裁が再審開始を認めたことで静岡地裁で裁判のやり直しが行われています。
再審公判はきょうで結審し、午後には袴田さんの代わりに出廷する姉のひで子さんも意見陳述をする予定です。
裁判も最終盤に入り、このあと検察側が再び死刑を求刑するのかが大いに注目されています。