需要増加の現状とフードバンクの役割
企業や個人から寄付された食品を、生活に困っている家庭などに無料で提供するフードバンクなんですが、今、必要とする人が増えているんです。
東京などで活動するフードバンクを利用している世帯は2018年と比べて20倍に増加しています。
しかし、その一方で支援に必要な食品の寄付は減っているという声があります。
物価上昇と寄付減少の影響
物価上昇を背景に、十分な支援を続けることが難しくなっています。
東京・日野市のフードバンクTAMAは、食品などの寄付を近隣の団体にも分配していますが、寄付が減少していると述べています。
これに対して、企業は値上げで生産数を絞っていることが寄付減少の一因とされています。
物価上昇に賃金上昇が追いついていないため、家庭での消費を優先する心理が働いていると、専門家は分析しています。