ECBが利下げを検討する背景
2024年6月4日、ECB・ヨーロッパ中央銀行は6日に開催される理事会で利下げに踏み切る可能性が高いと市場で見られています。
現在の主要政策金利は4.5%で、前回4月の会合まで5回連続で据え置かれていました。
しかし、インフレ率の低下を背景に、今回は利下げの見通しが強まっています。
一時、前年同月比で10%を超えていたユーロ圏の消費者物価指数は大きく低下し、先月は2.6%と落ち着きを見せています。
ラガルド総裁は先月、利下げの可能性についてメディアのインタビューで、市場が織り込んでいると述べています。
日本への影響と専門家の見解
日本への影響について専門家の鈴木さんは、もし次の利下げに関する言及がなければ、ユーロ買い・円売りが進み、円安基調が続く可能性が高いと述べました。
現在、1ユーロは170円台と歴史的なユーロ高・円安水準にあります。
ECBの決定は、欧州経済だけでなく世界経済全体に大きな影響を与えるため、注目が集まっています。