保育園建替工事の入札を巡る違法行為
奈良県三郷町が発注した公共工事の入札を巡る官製談合事件で、前町長は初公判で起訴内容を認めました。
起訴状などによりますと、奈良県三郷町の前町長・森宏範被告は4年前、町が発注した保育園の建替に伴う工事の入札前に建設業者に設計金額を教え公正な入札を妨げた罪に問われています。
初公判での前町長の供述と検察の指摘
きょうの初公判で、森被告は「町と縁の深い業者の育成をしたいという思いだった」などと起訴内容を認めました。
検察側は「被告は業者と30年以上前に知り合い中元や歳暮を受け取るなど懇意な関係だった」としたうえで「知り合いの別の業者を下請けにするよう繰り返し要求していた」と指摘しました。