郵便料金改定の背景と大幅値上げ
郵便料金が変わります。
こちら、30年前、手紙やはがきなどの料金が一斉に変わった日の映像です。
手紙の料金改定は、消費税率の引き上げを除けばこのとき以来です。
改定はことし10月1日からで、はがきも、今の63円から85円に上がります。
利用数の減少や物流コストの上昇が、その理由です。
郵便の新しい活用方法と今後の見通し
値上げの理由として、利用数の減少があります。
4年後の2028年度には、ピーク時から57%減ると試算されています。
東京・狛江市にやって来ました。
こちらでは、絵手紙のまちを打ち出しています。
30年、絵手紙の講師を務める女性は、季節のあいさつや感謝の気持ちなどを絵手紙でつづってきました。
値上げは痛いと感じるものの、絵手紙を送る習慣は続けたいとしています。
利用の減少が続く中、あえて郵便をビジネスにつなげようという動きも。
企業向けにダイレクトメールの新たな活用法を提案している会社では、メッセージとともに入っているチョコレートなどが送られており、情報が埋もれてしまいがちだが、直接触れられる郵便が見直されています。
総務省は、今回の値上げで、来年度は黒字に転じるものの、再来年度には再び赤字に転じる見通しを示していて、将来の料金制度の見直しを検討しています。