新曲「コロンブス」のミュージックビデオに含まれる問題点
3人組のロックバンドMrs.GREEN APPLEのミュージックビデオが公開停止となりました。
どういうことがあったのか詳しく見ていきますと、問題になりましたのはおととい発表された新曲「コロンブス」のミュージックビデオです。
その内容はメンバーの3人がコロンブス、ナポレオン、ベートーベンに扮してホームパーティーをするシーンなどがあるんです。
ただその中には類人猿に人力車をひかせたり、乗馬や西洋音楽を教えるシーンなどがありまして、これらが植民地主義を連想させるなどを指摘する声がSNSを中心に上がったわけです。
そこで事務所と所属レーベルは歴史や文化的な背景への理解に欠ける表現が含まれていたとして1日もたたずにビデオを公開停止にしたと。
歴史的背景とコロンブス・デーに関する議論
今回のミュージックビデオも制作側はそのような意図はなかったとしていますが、コロンブスと類人猿というこの組み合わせの表現は先住民を見下したように見ている、植民地主義的なまなざしに見える。
それが問題なんだと先生はおっしゃっていました。
そしてアメリカでは10月の第2月曜日にコロンブスのアメリカ到達を記念するコロンブス・デーという祝日もあるんですが、今説明したような歴史的な経由を踏まえてこれを先住民の日と改めている都市とか結構あるんです。
つい数年前というか私アメリカにいた頃は全米で各地でお祝いしていましたし、ただ一方で先住民の皆さんからは異議を申し立てる声も実際あったんです。