能登半島地震の災害関連死と審査会の進展
能登半島地震で亡くなった人が、熊本地震を上回る見通しになりました。
避難生活などの中で亡くなった人を災害関連死と認定するか判断するための2回目の審査会が開かれ、22人を認定するよう答申が出されました。
正式に認定されれば、282人となります。
避難生活による健康への影響と自治体の取り組み
災害関連死の認定を求める遺族からの申請について、NHKが自治体に取材したところ、すでに正式に認定されている30人も含めると、これまでに少なくとも172人です。
輪島市の病院では、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病の患者が増えています。
避難生活の食事やストレスなどが原因として考えられるということです。
30年ほど前から糖尿病や高血圧症を患っている60代の男性です。
地震のあと、糖尿病に関する数値が悪くなりました。
自宅が全壊し、車中泊や避難所など4か所を転々と移動。
料理をする環境はなく、弁当やカップラーメンなど、塩分の多い食事が多かったということです。
病院は、市とも連携して、被災した人たちの健康状態の把握や生活習慣病の予防を進めることにしています。