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ロシアの民間軍事会社ワグネルの武装反乱から1年後の影響

ワグネルの意義とプリゴジン氏の批判

ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が起こした武装反乱から1年が経ちました。

この反乱は、長期化するプーチン政権のひずみを浮き彫りにしました。

昨年春、ウクライナ侵攻での犠牲をいとわぬ攻撃で存在感を強めていたワグネル。

プリゴジン氏はプーチン大統領と近い関係にありながら、国防省との対立を先鋭化させていました。

当時、ショイグ国防相などを罵倒し、『お前らが高級オフィスで太るために兵士らは死んでいく』と批判しました。

そしてちょうど1年前の今日、プリゴジン氏は武装反乱を起こし、首都モスクワに向けて進軍しました。

ロシア軍のヘリなどを撃墜し、兵士ら十数人が死亡しました。

反乱後の変化と現在の状況

結局、プリゴジン氏は部隊を撤収させ反乱はわずか1日で収束。

しかし、2か月後にプリゴジン氏のジェット機が墜落し、彼の死亡が確認されました。

現在、プリゴジン氏が埋葬された墓地には新たに銅像が建てられ、多くの支持者が参拝に訪れるなど、一定の支持が続いています。

一方で、彼を題材にしたオンラインゲームの制作も進行中で、侵攻の作戦をテーマにしており、「戦争の悲惨さを伝える」ことを目的としながら、実際には兵士らの英雄的行為を見せたい狙いがうかがえます。

この反乱後、長期化するプーチン政権の内部でのひずみが明らかになりました。

プリゴジン氏と対立していたショイグ国防相は解任され、新たにベロウソフ氏が国防省を率いることになりました。

新たな国防戦略のもと、軍事費の管理が徹底され、弾薬などの供給体制も見直されています。

プリゴジン氏の反乱が浮き彫りにしたプーチン政権の課題はまだ解決には至らず、今後もその影響は続くとみられています。

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