防衛省・自衛隊、特定秘密の情報や潜水手当の不正で処分決定
防衛省・自衛隊は、国の安全保障に関わる特定秘密の情報や潜水手当の受給などに関する違反や不正があったとして、合わせて218人を処分しました。
その中には、防衛省・自衛隊の最高幹部6人も含まれています。
木原防衛大臣は、最も多くの違反があった海上自衛隊のトップ、海上幕僚長を交代させることを明らかにしました。
幹部から強い懸念、組織の信頼回復が急務
防衛省・自衛隊の幹部からは、国民からの信頼が低下することへの強い懸念が聞こえてきます。
政府は防衛費を大幅に増額し、防衛力の強化を推進していますが、組織への信頼が揺らぎかねません。
自衛隊では慢性的に人手が不足しており、昨年度の自衛官の採用達成率は51%と、創設以来最も低い水準です。
信頼を取り戻し、安全保障環境の厳しさに対応するため、防衛省・自衛隊には早急な組織の立て直しが求められます。