タリバン復権後のメディア規制とYouTubeの台頭
アフガニスタンでは3年前のタリバン復権以降、テレビなど、既存のメディアに対する規制が強まっています。
そうした中、YouTubeが人々の間で数少ない楽しみの一つとなっており、テレビ局で働いていた人たちが相次いでYouTuberに転身しています。
その一人、ハマユーン・アフガンさんは、アフガニスタン各地を訪ね、街角の様子を撮影したり、人々にインタビューをしたりしており、チャンネル登録者数はおよそ30万人に上ります。
ハマユーン・アフガンさんの挑戦と報道の自由の現状
タリバンが復権して以降、治安の改善なども伝えているハマユーンさんの活動は、今後も社会の問題を訴えていく覚悟です。
しかし、タリバンから拘束される恐れが常にあり、彼の動画でもお祭りなど一見すると政治とは無関係の話題の中で市民が困っていることをさりげなく伝えることで、社会の現状を伝えようとしています。
タリバンが復権する前の2020年には122位だった報道の自由が、現在は180か国中178位にまで下がっており、ますます厳しい状況に置かれています。