トヨタ自動車の不正が発覚、国土交通省が是正命令を初めて発出

＞＞自動車などの大量生産に必要な型式指定の取得に関し、国土交通省は新たにトヨタ自動車の７車種で不正が見つかったなどとして、道路運送車両法に基づく是正命令を出しました。

トヨタに是正命令が出されるのは初めてです。

午後４時。

＞＞国土交通省の鶴田浩久物流・自動車局長が、トヨタの佐藤恒治社長に、是正命令書を手渡しました。

＞＞よろしくお願いします。

＞＞トヨタでは、国の型式指定の申請に伴う試験を巡って７車種で不正を行っていたことが明らかになり、このうち生産中の３車種について、国土交通省から出荷停止の指示が出されていました。

新たな不正が確認され、トヨタは一部車種の生産と出荷を一時停止

トヨタは内部調査を進めた結果、新たな不正事案は見つからなかったと今月５日に報告していますが、国土交通省が本社に立ち入り検査するなどして詳しく調べたところ、新たに、国土交通省が認可した１車種と、海外当局が認可した６車種で、不正が確認されたということです。

このうち国土交通省が認可したのは、同じ車種として試験が行われたノアとヴォクシーで、申請とは異なる状態で不正に試験が行われていたということです。

ただ、国の安全基準などに適合していることは確認されたとしていて、トヨタは、不正が発覚したため、おとといから生産と出荷を止めていますが、準備ができしだい、生産を再開するということです。

また、海外当局が認可した６車種について、国土交通省は当局に通知したうえで、基準に適合しているか確認を要請したということです。

トヨタは現在も生産しているＲＡＶ４、ハリアー、レクサスＬＭについては、基準に適合しているかどうかを確認中だとしていますが、出荷停止の指示は受けておらず、生産自体は継続する方針です。

型式指定を巡る不正で道路運送車両法に基づく是正命令が出されるのは４例目で、トヨタに対しては初めてです。

国土交通省は、１か月以内に抜本的な再発防止策を策定し、当面、四半期ごとに再発防止策の実施状況を報告するよう求めています。

＞＞一方、国土交通省は、出荷停止を指示していたカローラフィールダー、カローラ　アクシオ、ヤリス　クロスの３車種について、いずれもきょう付けで指示を解除しました。

これを受けてトヨタは、９月初めから生産を再開すると発表しました。